今週は裾野学苑が休苑でレッスンがないので、曜日の感覚がすこし狂う。午前はヨーガのレッスンを受けた。最初は考え事があったが、最終的には落ちついて終了。
今日は面白いことを知った。生徒さんが小さい頃、NHKのおかあさんといっしょのコーナーに、異彩を放つ変なコーナーがあったというのだ。身体を動かしたりしていて、小さいころにそれをやって遊んでいたのを思い出し、その時の気持ちよさを身体が覚えているのかもしれないと。ネットで検索してみたら、ハイ・ポーズという番組だった。
『ハイ・ポーズ』が生まれた背景には、『おかあさんといっしょ』スタートから10年が過ぎ、番組が大きな曲がり角に直面したことがあった。
『おかあさんといっしょ』が1959(昭和34)年にスタートした当時、幼稚園に行くこどもたちの割合は30%程度で、ターゲットの4~5歳児の多くが朝10時台(番組2年目からの放送時間)には家庭にいた。ところが、当時は高度成長の真っ最中。10年余りで就園率がアッという間に80%、90%に急上昇し、視聴対象の4~5歳児がテレビの前からいなくなってしまったのだ。そこで、制作スタッフは、それまでテレビの視聴対象としてかえりみられることのなかった2~3歳の幼児を対象に、番組づくりを根本から見直すことを迫られた。
1979(昭和54)年、制作スタッフは、発達心理学や教育工学の専門家・学者グループと共同で「2歳児テレビ番組研究会」を発足させた。そして、新たなターゲットにする2歳児はどんなこどもたちなのか、さまざまな実態調査を行った。その結果、わかった2歳児の特徴は…
1 ようやく自分の体を、自分の意思でコントロールできるようになる。
2 集団で規律のある動きはできない。
3 速い動きができない。
4 ものまねが好き。
これらのポイントを押さえながら、新しい体操のコーナーを作ろうと開発されたのが『ハイ・ポーズ』だった。
それまで、『おかあさんといっしょ』の体操といえば、「みんなで」「元気に」「アップテンポで」やるものだった。これに対して、2歳児向けの新しい体操は、「こどもは1人で」「静かに」「ゆっくりとした動きで」行うことで、走っていてピタッと止まったり、体のバランスをとったりという運動機能を学ぶことができる体操をめざした。こうした静的で、集中力のいる、ひとりでできる体操としてヒントになったのが「ヨーガ」だった。
開発を担当した若手ディレクターは、実際にヨーガを習ったり、ヨーガを取り入れている全国の幼稚園をまわったり、さらに、体操や幼児体操の専門家、ヨーガの専門家に取材を重ねたりしながら、新しい体操を作り上げていった。
ヨガじゃなくて、ちゃんとヨーガと書いてある。「1人で」「静かに」「ゆっくりとした動き」、まさしくクラスで一番大事にしていること。ヨーガは静的で集中力がいる。
動画を再生してみたら、インドの音楽が流れてきて、体操の先生と小さな子がバドラ・アーサナで座ったかと思えばごろごろ転がっている。最後「足を組んで、手を組んで、目を閉じて。ちゃんと閉じて」といっている。なんだこれは、すごく良い。
1981(昭和56)年4月から1994(平成6)年3月まで放送されたこのコーナーは、「もう一つのたいそう」と呼ばれるコーナーの初代で、13年間続いた。と書いてある、終了した年を見て、あ…やっぱり…と思った。それにしても、こんなにも昔の体感、記憶を覚えている生徒さんはすごいと思った。

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