TRADITIONAL YOGA
RELAXATION MEDITATION AWARENESS

SUSONO YOGA CLASS

ラーガ

ミニマルミュージックの祖として知られる世界的音楽家テリー・ライリー氏のラーガ教室に通っています。テリー・ライリー氏が日本にいることだけでも驚きですが、ラーガ教室をはじめるとききとても驚きました。
ラーガは、ヨーガと同じく口伝で遺されてきたインドの即興音楽。歴史も同じ頃から始まっています。なにか共通するものがあるのでではないか?と気になっていました。

テリー・ライリー氏の歌に続いて歌うことでレッスンが行われます。
saの音を認識することがファーストステップです。saの音は西洋音楽のドに当たる音。saはブラフマンを表す象徴の音。空間にその音を満たし、そこに共鳴してtuningを合わせていく。この練習をインドでは3年続けるそうです。

はじめた頃は、テリーさんの音を聞いてついていくことに必死で大きな声で歌い上げてしまっていました。自宅で復習していたら「竹内まりやみたい…」「もとはマントラなのだから、お経みたいな雰囲気で歌いなよ」などと家族に言われていました…(笑)

姿勢を意識してみたり、どこから声を出すか、いろんなことを頭で考えてしまいます。
テリーさんの今発している音やバイブレーションを受け取ることでいっぱいいっぱいです。

それでも、とても楽しく、気持ちよく、心が落ち着いていく感覚がありました。
ヨーガのブラマリープラーナヤーマで身体に振動を響かせているときの集中力が高まる感覚に近いものがありました。歌いながら心地良さを感じていました。

一度や二度ではわからないものだと思ったので、少し続けてみようと思いました。

弟子であるサラさんからも様々なことを教えていただき、ラーガのことを少し知ることができました。

ラーガは、音階を使って、特定の雰囲気を作っていきます。時間や季節のラーガがあります。夜、朝で見える色も身体で感じるものもムードも異なります。そのムードをラーガで歌うことでディティールをさらに自分で感じ取ってラーガから宇宙を感じ取るという相互の作用があるのだそうです。

今この瞬間にフォーカスしていくのがラーガ。
世界は音=振動でできているといいますが、自分の周りの様々なもののバイブレーションを感じ取り、その雰囲気を心に描き歌います。

ヨーガにとても似ているなと思ったのですが、やはり精神修行(ナーダヨーガ)とも言われているそうです。ラーガはテクニックを披露したりエンターテイメントではなく、内に内に入っていくもの。
ヨーガのヤマ・二ヤマと同じく、自分自身が調和的であるか、身体的、精神的なコンディションがとても重要です。

何度か通っているうちに、少し歌い方がわかってきました。
身体の緊張を抜いて、自分の心身に意識を向けて、身体を微細に振動させるように歌う。小さな声でもいいから、微細な振動を感じ取る。自分の内面がいかに落ち着いているかがとても大切でした。

先日ヴィパッサナー瞑想コースで、観察者である自分の存在が極限まで小さくなっていきました。自他の分離がなくなり自分自身が自然と溶け合って一緒になっていくのと感じました。
ブッダは2500年前、私達の身体、世の中に存在するものはすべて素粒子で構成されており固体ではないこと、常にに何千何万の素粒子が変化し続けていることに気づきました。
「自然と自分は同じものだと自覚する=宇宙と自分は同じであると自覚する(梵我一如)」境目がなくなって行く時、まさにこれを垣間見たような気がしました。

ラーガは、宇宙と呼応している心の中を描き出す。深い瞑想状態の中で、繊細なバイブレーションを受け取り共鳴していく。とても奥深い世界を経験させていただきました。貴重な機会をくださったテリーさんとサラさんに感謝しています。

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